ビジネスシーンなどでは特にセールスや営業という言葉は日ごろから使っている人も多く、よく耳にするのではないでしょうか。
その中で、この2つの言葉を並べてみると実際意味は同じなのか、違うのか説明できる人はあまり多くないのではと思います。
なので、今回は、この混同されがちなセールスと営業という言葉について、
それぞれの違いとはなんなのかについてそれぞれの意味や使い分けなどについて説明していきたいと思います。
セールスと営業は実際のところ違うのか?
結論から言うと、日常的にセールスと営業を区別して使用することはありません。
よくビジネスシーンなどでは、最も成績のいい営業マンのことをトップセールスマンと呼ぶことがあるほど区別はしていないのです。
セールスとは”売る”という意味の英単語”sell”からきているので、売る人というような意味合いになることは予想できます。
営業はそのセールスつまり売るという行為も含んだもっと大きな言葉であることも予想できます。
しかしながら、わざわざ営業とセールスという言葉が2つ存在していることは明らかなので何かしら意味の違いはありそうです。
次に、それぞれの言葉について詳しく見ていくことでこれら”営業”と”セールス”の意味の違いや使い分けについてみていきましょう。
営業とは?
営業というのは、自社製品やサービスを顧客に向けて売るためにニーズを引き出す行為のことを言います。
つまり、顧客に対して既に持っている顕在的なニーズにこたえるだけではなく、
抱いていない潜在的なニーズについても”こういう時に役立ちますよ”、”こういう場面では必要ですよ”などと刺激することによって、自社製品やサービスへのニーズを顧客に認識させることが目的となっています。
セールスとは?
セールスは上記の通り、”sells”からきているので意味としては特定の製品を販売することとなります。
これは既存の顧客のニーズに対する何らかの製品を売ること自体のことをいうので、営業とは違ってニーズを引き出すということは含まれていないのです。
営業とセールスの違いや使い分けは?
営業とセールスのそれぞれの意味や使い方について上で説明しましたが、ここではそれを踏まえたうえで改めてそれらの違いや使い分けについて説明していきます。
一番最初に予想した通り、営業はセールスより大きい意味合いを持つということが、つまりセールスは営業に含まれるということが上でわかりましたね。
つまり、顧客にモノやサービスを提供する際に(潜在的な)ニーズを引き出すか否かというところが営業とセールスの違いだといえるということです。
営業とセールスの目的の違い
以上営業とセールスの意味合いの違いについて理解できた方は、それらの目的が少し違うことにうすうす気づいているかもしれません。
営業とセールスは目的がやや違うのです。
営業とは、顧客の態度や表情を観察し、相手の心を読むことでニーズをうまく引き出すことを目的としていて、
セールスとは、顧客が持っているニーズに対してつまり顧客が欲している商品を販売することが目的というわけです。
つまり、セールスをする(販売員)というのはわざわざ客が欲しいと思っていないものまでも売る必要はないのですが、顧客が欲しいと思っていないものまでも欲しいと思わせ売ることができれば、それは最高なセールスマンということになるわけですね。
要するに、セールスには営業の仕事であるニーズを引き出さなくてもいいけど引き出したらそれは営業マンとしても仕事ができるということになります。
まとめ
以上より、営業とセールスの大きな目的としては製品を買ってもらうことなのですが、営業はそのためのニーズを引き出すという仕事を含むというのがまとめになります。
なので、セールスと営業は営業のほうが大きくて広い意味を持つというのが今回のテーマの答えであると結論します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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