前頭前野や前頭葉など、脳にはいろいろな部位があると聞きますが、
いったい具体的に、どのような働きをしているのでしょうか。
また前頭葉とは違うのでしょうか。
その前頭前野が活発になるとどういういいことがあるかや、その鍛え方、
読み方や、英語などを紹介!
前頭前野とはどういう働きをしているの?
まず、脳の構造はどのようになっているのでしょうか。
脳の構造と名称
人の大脳は3つの部分に分けられます。
それが、感覚野、運動野、そしてそれに属さない連合野に分けられます。
連合野はさらに頭頂連合野、側頭連合野などと分けられるのですが、前方の前頭葉に位置する連合野のことを前頭前野と呼びます。
また、ほかにも前頭連合野、前頭前皮質とも呼ばれます。
前頭前野のはたらき
前頭前野は、側頭連合野、頭頂連合野などの後ろの連合野から、さまざまな信号の入力があり、それらは感覚刺激に関して処理された情報が集まっています。
また、視床、辺縁系などの連絡を受けているため、動機付けや覚醒状態に関する情報も入力されます。
これらが、一方通行なのではなく、双方向に認められます。
これらが大脳に占める割合は、猫、犬はそれぞれ3.5、7%であるのにたいして人間は29%を占めていることになります。
それでかつ、人間の脳は他の動物より大きいサイズであるので、人の前頭前野がどれだけ大きいのかがわかります。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
前頭前夜は、外側部、内側部、眼窩(がんか)部に分けられていて、それらの機能を見ていきます。
外側部
ここでは、ワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を主にになっています。
眼窩部
ここでは、情動・動機付け昨日とそれに基づいて意思決定過程に重要な役割を果たしています。
内側部
社会的行動を支え、葛藤の解決や報酬に基づく選択などのさまざまな機能を持ちます。
以上をまとめると、前頭前野は、認知的、動機付け状況を把握し、それに対して適切な判断を行い、行動を適応的に組織化する役割をになっています。
もう少しかみ砕いていうと、
考える、記憶する、アイデアを出す、感情をコントロールする、判断する、応用する
といった、人間にとって重要な働きをしているので人間らしさを象徴するための部位であるともいえます。
前頭葉とはどんな違いがあるのか?
上でも話したのですが、前頭前野とは前頭葉の前部分に位置するので、前頭葉の中に前頭前野は存在しています。
その中でも、認知的、動機付けなどを把握し、判断を行う場所となっているわけですね。
前頭前野はどうやって鍛えられるのか?またその効果は?鍛えないとどうなる?
前頭前野は、人間の考えるという代表的な機能を担っているため、それが衰えてしまうと、
考えることができなくなったり、あるいは衰弱したり、物忘れが増えたり、感情的になったり、モチベーションの管理ができずにやる気が出なかったりとかなり、大きな影響をもたらします。
それでは、鍛え方を見ていきましょう。
前頭前野の鍛え方と効果
料理をすること
料理中の脳活動を調べると、前頭前野がかなり刺激されるということが知られています。
前頭前野は、上記のように人間の主要な働きを担っているので、それが料理の時に働くことはわかります。
しかし、毎日同じ料理をやっていると考えずにできることになるので、すこしいつもとは違う発想やアイデアを料理に持ち出すことで、さらに前頭前野を活性化させることができます。
会話をする
会話も、脳機能を高めるうえではかなり重要だといわれています。
刺激が高く、活性化されるからなのだということですね。
電話やSNSでもそれは発揮されるのですが、非言語コミュニケーションが重要とされる、実際に会ってからの会話のほうが刺激が大きいので、ぜひ会話も取り入れるべきですね。
前頭前野の読み方は?
「ぜんとうぜんや」と読みます
前頭前野の英語は?
prefrontal areaです
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