マルチレベルマーケティング、略称MLMの説明をします。
マルチレベルマーケティングとは、購入者が別の誰かに商品を勧め、さらにそれ買った購入者がまた別の人を勧めるといった、ピラミッド構造の販売活動をマルチレベルマーケティング(MLM)と言います。
大きな収入が期待できるのはピラミッドの上位に位置する人のみで、全員が収入を得ることはできません。
ひどい勧誘することもあり、マルチレベルマーケティングというと悪評をイメージする方の方が多いと思います。
また、ねずみ構やマルチ商法とどう違うのかも解説します。
MLMは法的に問題がある?
MLMというのは法的には連鎖販売取引に該当します。
つまり、連鎖販売取引の規制を守っている限り法的な問題はなく、MLM自体はビジネスとして問題ありません。
MLMの俗称として、マルチ商法やネットワークビジネスとも呼ばれます。
連鎖販売取引とされるには、下記の条件を満たす必要があります。
- 物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
- 再販売、受託販売もしくは販売の斡旋(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
- 特定利益(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引し
- 特定負担(入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担)を伴う取引をすること
これらを全て満たした販売形態を連鎖販売取引と言います。
とはいえ、違法な勧誘を行った場合は問題です。
たとえば、目的を明らかにせずに勧誘することは禁止されています。
勧誘する人の多くは法的な知識を持っていないことがほとんどなので、このような違法な勧誘をしている人も見かけます。
MLMとマルチ商法の違い
MLM(マルチレベルマーケティング)とマルチ商法とネットワークビジネスは全て、法的には連鎖販売取引に該当します。
マルチ商法と聞いて、一般的に想起されるイメージは、詐欺で、違法でピラミッドの上位の人しか稼げない、ネズミ構と変わらないといった印象を持つことが多いと思います。
とはいえ、マルチレベルマーケティングはマルチ商法として1970年ほどから日本に広まり始めました。
上記で紹介した連鎖販売取引の規制に従っている限り、違法ではありません。
違法なネズミ構と似ているので、そのような危険な印象を持たれることが多いものだと思われます。
次にネズミ構とMLMの違いをお伝えします。
MLM とネズミ構の違い
ねずみ講は無限連鎖防止法で定義されており違法ですが、一方マルチレベルマーケティングは前述したように連鎖販売取引に該当するため合法です。
まず違いの一つは商品の存在です。
ネズミ構では商品は存在せず、MLMでは商品が介在します。
またお金の動きにも違いがあります。
MLMに勧誘された時の話
MLMに勧誘されたことがあるので、その経験をお伝えします。
まず、勧誘する際に目的が抽象的で、結局何ができるか尋ねたところ、勧誘してる人もよくわかっていない様子でした。
あと大きな会場で、不労所得を得られる素晴らしさについての動画や、これでお金持ちになれた人がどうやって成功し、どれだけこのコミュニティが素晴らしいかを説明する、セミナーのようなものが定期的に開催されているようです。
上位の人だけしか、十分な収入を得られないことには、会場に来ているほとんどの人が気づいていないようでした。
気づいている人はそもそも来ないと思いますが。
とはいえ、人同士のコミュニケーションがとれて和気あいあいとできるのは、人によっては価値を感じそうでした。
とても楽しそうな人もたくさんいました。
実際、入会金はそんなに高くなかったので、楽しめる人にとっては価格以上の価値はあるんじゃないかという印象がありました。
とはいえ、確実にお金を稼ぎたくてやるのであれば、MLM はお勧めできません。
構造上、上位階層以外は稼げないのに加えて、勧誘で忙しくなる人もいますので、上位階層の人のためのタダ働きになりかねません。
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